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まず、トレチノイン(レチノイン)とはビタミンAの誘導体で、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。欧米ではにきび治療の第一選択薬となっていますが、現在日本国内では、販売することができません。、国外からの輸入品を使用するか、病院で作ったものを使用するかのどちらかになります。しかし、個人差が大きいため、トレチノイン濃度や使用頻度が適正かどうかを判定する為にも病院での治療をおすすめします。

トレチノインの皮膚に対する作用には以下のようなものがあります。
  1. 角質をはがします。
  2. 表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ、皮膚の再生を促します。
    (約2週間で表皮が置き換えられます。)
  3. 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑えます。
  4. 真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします。
  5. 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくします。
トレチノインによるにきび治療の原理

 にきびは皮脂線の機能が過度になり、毛穴の入り口に角質が異常に厚くなり蓋をすることにより起こります。トレチノインは、皮脂腺を萎縮させ、皮脂腺の機能を低下させるとともに、毛穴に蓋をしている角質(角栓)をはがれやすくすることによって、にきびを治していきます。

ほとんどのにきびは、トレチノイン治療開始後3週間程度で改善しますが、女性の場合、トレチノイン治療にもかかわらず周期的に新しいにきびが見られることがあります。月経開始前に症状が悪化することがよくあります。 難治性にきびや胸や背中など広範囲にできる場合などは、血液検査やホルモン治療など全身的な治療が必要になる場合もあります。

にきび治療の基本手順

医師の指示により、1日2回朝と夜、もしくは1日1回夜に、使用する。

  1. 洗顔する。良く泡立てて、ごしごしこすらないようにしましょう。
  2. 化粧水 刺激の少ないもの。適度な保水成分を含むもの。
  3. ビタミンCローション 高濃度のもの。広く使用します。
  4. トレチノインを患部に薄く塗布する。
    しみの治療と異なり、広くうすく使用します。目や口の近くは避けましょう。
  5. 医師の指示がある場合は、患部にAHA(フルーツ酸)ジェルなどを塗布する。
  6. 朝は必ず日焼け止めクリームを使用する。
    化粧は行なってもかまわない。 夜はナイトクリームなどを使用してもよい。
  7. 医師の指示により必要に応じて、ビタミン剤、抗生物質や抗アンドロゲン剤などの 内服・外用を並行して行なう。
以上の塗り方は、治療開始時の使い方です。
治療が進むにつれ、薬の内容、塗り方等が多少変わってきます。
皮膚がむけ、赤くなってきたら(治療開始2〜3日後)

この治療をはじめてから、通常、1日は何事も起こりません。ところが、2、3日ほど経つと、 塗ったところとその周辺の皮膚がポロポロとむけ、赤くなってきます。顔を洗うときも、ヒリヒリすることがあります。 この反応は、トレチノイン治療には必ず伴う反応です。また、本治療を中止すれば、徐々に回復します。皮は無理にむかず、自然には がれるのを待ってください。このように皮膚がむけ始めましたら、次のことに注意してください。

1)保湿ケア
トレチノイン治療中は、皮膚の角質層がはがれますので、皮膚のバリアー機能や水分保持機能がなくなっています。治療部位では水分がどんどん蒸発して、皮膚が乾いて突っ張ったりします。また、バリアー機能がないため、いろんな刺激や外敵から皮膚を守るために皮膚を保護する必要があります。担当医の指示に従い、適切なスキンケアを行ってください。

2)紫外線のケア

トレチノイン使用中は、紫外線の影響を非常に受けやすい状態になっています。従って、紫外線のケアが悪いと かえってしみを呼ぶことになってしまいます。担当医の指示に従い、適切な紫外線ケアを使用しましょう。刺激の少ないサンスクリーン(紫外線吸収剤が入っていない製品)や遮光用ファンデーションなどを使用します。特に汗をかく季節には紫外線ケアがおろそかになりますので、日中は頻繁に気を配るようにして下さい。

自分の判断で中止すると炎症後色素沈着を誘発することがありますので、中断する場合も医師の指導を受けて下さい。

これから赤ちゃんを作る予定のある方へ

  トレチノインは、動物実験では大量内服投与によって奇形を生ずることが知られています。
  ヒトでは、トレチノイン外用との因果関係が明らかな奇形発生はこれまでありません。
  しかし、念のためトレチノイン治療中は避妊を行なってください。

転載元 東京大学形成外科美容外科 cosmetic-medicine in Japan 〜美容医学への道〜
転載元HP http://www.cosmetic-medicine.jp
 
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